サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

カレンダーにチェックをしていたから
間違いない!!

あぁ、本屋に寄りたい……。

「あぁ、そういえば……そうだったな。
よし。どんな風に載ってるか本屋に
寄ってみようぜ?」

えっ!?

それは……恥ずかしいから困る。

本人を目の前にしたら
載っている雑誌が買いにくいから 

すると睦月君は、首を横に振るう。

「……パンケーキ……」

どうしてもまだ食べたかったようだ。

「分かった、分かった。
代わりにたこ焼きでもおごってやるから勘弁しろ。
じゃあ、咲良ちゃん。
コイツを連れて行かないといけないから
今日は、この辺で帰るわ。悪いな」

「あ、いえ……気になさらないで下さい。
それでは、また明日……」

私は、素直にそれに従った。

良かった……これで本屋に立ち寄れるわ。

睦月君達と別れると慌てて
近くにある本屋に向かった。

中に入るとすぐさま目的の雑誌を探した。

あった。これこれ!!

睦月君が載っている雑誌は、
ロック系を中心に載っている
ファッション雑誌だ。

しかし驚くことに表紙までもが
睦月君だった。

中身をチェックすると
すぐに睦月君のページになっていた。

『大型新人・睦月(15歳)デビュー』

そう書かれており
5ページぐらい載っていた。

す、凄い……。
どの写真もカッコイイ。

いや、カッコイイという表現も
足りない気がする。

セクシーな表情などもあり
とにかく美麗な姿ばかりだった。

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