サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「か、カッコい…」
「ねぇこの人。凄くカッコよくない!?」
私が言う前に隣に居た
女子大生っぽい人に言われてしまう。
私は、驚いて視線を向けた。
「ちょっ高校生!?
大人っぽいよ。…同い年ぐらいかと思った」
「でも、この人なら年下でも悪くないかも」
なんて話し声が聞こえてきた。
凄いなぁ……大人の人にもモテモテなんだ。
睦月君の人気が新たに分かり感心する一方で
何だか雲の上の人に思えた。
キュンと胸が苦しくなった。
距離が近くなったせいか
つい期待をしてしまいそうになる。
でもよく考えたらそんなことを考えてしまうのは、
おこがましいのかもしれない。
ハァッ……とため息を吐いた。
フッと時計を見ると
門限ギリギリになっていた。
「あ、大変。お母さんに怒られちゃう!?」
慌ててその雑誌をレジに持って行く。
自宅に着いたらやっぱり門限が過ぎてしまい
お母さんに小言を言われてしまった。
何だか今日は、色々あり過ぎて疲れてしまう。
ベッドにダイブすると転がった。