サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「う、うん。」
何だか無茶苦茶になってしまったけど
とりあえず誤解を解けて良かった。
「じゃあ私は、隣のクラスだから先に行くわね。
咲良。頑張るのよ~」
舞香は、ヒラヒラと手を振りながら去って行く。
「ちょっと、舞香!!
置いていかないでよ~!?」
慌てて呼び止めようとするが
あっという間に居なくなってしまった。
『………。』
き、気まずいのだけど…。
この状況をどうしたらいいの?
「舞香ちゃんは、本当に友達思いだね。
そういえば、昨日もう1人居たけど
あの子も友達だっけ?」
金本君が尋ねてくる。
美守のことね?
「は、はい。
まだ友達になったばかりなんですが」
「ふーん。なるほど…それでか」
それでか?
意味が分からずに首を傾げた。
「まぁ、それよりクラスに行こうか。
ここにずっと居たら遅刻しちゃうからな」
そう言い私を誘導して歩いて行く金本君。
「あ、あの……」
困りながらも連れて行かれる。
睦月君は、黙ったまま後ろについて行った。