サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

期末テスト。


「どうして?」

私は、不思議に思い尋ねる。

「あんたのそばに居た方が得だからよ。
睦月君が居るし毎回楽しそうだし」

その言葉を聞いて納得した。

確かに……。

最近モデルの仕事が増えて
ますます人気者になる睦月君のそばに居る
私を攻撃していたら近づける前に
嫌われてしまう。

しかもあれから私達は、よくお昼に
何かしらパーティーをやることが増えていた。

この前は、睦月君お手製ハンバーク。
その前は、たこ焼きパーティーにおやつには、
これもまた睦月君のお手製。

端から見たら羨ましいのだろう。
自分もそう思ってしまうぐらいだもの。

しかし、さらに驚く事を知ることに

「睦月。頼む。
ノートを写させてくれ」

「お願いします。睦月様」

佐藤君と金本君と篠田君は、
必死に睦月君にノートを写させてくれと
頼み込んでいた。

睦月君は、徐にノートを取り出し貸してあげた。
そうしたら必死になってノートを写し始める3人。

私は、後ろで見ていた高瀬君に

「あの……なんで3人は、あんなに
必死に睦月君のノートを写しているんですか?」

そう質問してみた。

「あぁ、テスト対策ですよ。
睦月は、学年の首席で頭がいいですからね」

そう言って教えてくれた。

えぇっ!?

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