サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「これぐらい解けるようになって下さい。
それに僕は…睦月には、劣りますがもっと上位を
目指しているので」
きっぱりと言い放った。
「おー頭のいい奴が言うことは違うな」
アハハッと笑う金本君。
凄いな。
この中には、頭がいい人が2人も居るなんて
舞香も頭がいい方だし、みおりんも良さそう。
佐藤君あたりは、分からないけど
残りの3人は、私と同じぐらいだろうか?
うーん。せめて赤点をとらないように
頑張らなくては。
そう思いながら
睦月君の対策ノートを見させてもらう。
す、凄く分かりやすい!!
あまりの分かりやすさに驚いてしまった。
確かに金本君達に合わせているだけあって
問題の解き方や間違えやすい所の説明などが
丁重に書かれてある。
チェックポイントやテストに出やすい部分は、
蛍光ペンでしるしが書いてあるし
確かに高瀬君の言う通り
そこいらの参考書や先生の授業よりも分かりやすい。
私は、夢中でそのノートを見ていた。
すると横から
「咲良ちゃんは、数学が苦手なの?」
ひょっこりと卯月ちゃんが顔を出してきた。
「えっ?う、うん。」
少し驚いたけど、そう返事する。
そうしたら
「お兄ちゃーん。咲良ちゃんは、
数学が苦手なんだって。
お兄ちゃん教えてあげたら~?」
睦月君を呼び出した。
「う、卯月ちゃん!?」