サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「アハハッ……ざまーねぇーな」
金本君は、ゲラゲラと笑う。
金本君……発言がヤンチャな子供みたいだ。
でも何だか微笑ましい。
しかし勢いよくドアが開いた。
「拓馬。さっきからギャーギャーうるせーぞ!!
もう少し静かにしろ」
睦月君のお父様が怒って入ってきた。
「えっ?何で俺だけ!?
卯月の声もデカかったじゃん」
「お前の声が1番響くんだよ!?」
「そんな~おじさんひでぇ……」
ショックを受ける金本君。
すると佐藤君達が笑い出した。
「アハハッ……拓馬の声デカいからな」
私もクスクスと笑っていたら
舞香がこっそり
「あの人が睦月君のお父さん?
凄く似ているわねぇ~カッコイイじゃん」
驚きながら言ってきた。
私も同じ事を思った。
会うのは、二度目だがやっぱり
睦月君は、お父様によく似ている。
お父様は、近づき
「随分と人が増えてるな?
一体何をやっているんだ?」
ひょいと教科書を取り上げた。
そうしたら睦月君のお母様が
「今度、期末テストがあるらしくて皆で集まって
勉強会をしているんですよ」
お父様用にコーヒーを淹れて持ってきた。