サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
もし睦月君に気づかれていたら
考えただけでも恥ずかしくなった。
気づかれないのは、寂しいけど
気づかれたら……どうしたらいいか分からない。
ど、どうしよう。
オロオロしながら言うと
「まぁ咲良の場合は、
察してくれた方がいいでしょ?
アピールにもなるし
とりあえずあんたは、今のままで居なよ!
それが咲良の魅力なんだから」
舞香は、ウインクをしながら言ってきた。
舞香……。
私としての魅力か。
睦月君……私の事をどう思っているかな?
不安に思いながら帰った。
その後も私達は、たまに集まり
勉強会をしたり、図書館などで勉強した。
今日も図書室で勉強がしたいと睦月君に伝えたら
一緒に行きたいと言ってくれた。
嬉しい2人きりだ。
図書室に入ると数人の生徒達が
すでに勉強をしていた。
「混んでますねぇ~やっぱりテスト前だから」
そう言うと睦月君は、コクりと頷いてくれる。
空いている席があったので隣同士に座る。
私は、英語の教科書を広げた。
えっと……とにかく苦手科目を克服しないと