サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

声をする方を振り向くと地味で
暗い感じ男子生徒だった。

だ、誰……?

「真面目な僕に対して
こんな場所でイチャつくような
ふ、ふしだらな君が
学年首席だなんて信じられないよ!」

その男子生徒の言葉で思い出した。

あっ!!この人……。

睦月の代わりに新入生代表をした安藤君だ!?

あまりの地味さに
すっかり顔を忘れてしまっていた。

「あの……そんなイチャついていた訳では、
ありません」

私は、慌てて弁解した。

イチャつくなんて……まだそんな仲ではないし
恥ずかしい。

「……イチャついてない?
よく言えたもんだよ。
それにだらしない格好にアクセサリーを
ジャラジャラつけて不良じゃないか。
こんな奴に僕が…代わりをしたなんて
とても心外だ。
いいか?二度目はないと思え!?」

「俺は、この期末テストで
絶対に君に勝ってやるからな!!」

そう言い放ってきた。

えぇっ!?

よほど悔しかったのだろうか。
私は、唖然としていたら睦月君は、

「………誰?」

バッサリと切り捨てた。

む、睦月君!!?

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