サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

明日には、安藤君に会った事すら
忘れているの!?

それは、さすがに…。

ますます気の毒になっていく。

結局、そのまま勉強をして終わった。
他の時も一緒に勉強をして教えてくれた。

まるで家庭教師をしてくれているように捗った。

家庭教師とか……おこがましいけど

後で金本君から聞いた話だと
睦月君が英語を話すのは、レアらしい。

つまり私は、そのレアな体験をしたみたいだ。

こんな事なら
もう少し聞いておくのだと後で後悔した。

そして期末テストも無事に済み
運命の結果発表。

「やった……成績が上がっている!?」

そのお陰でテストは、
いつもより成績が上がっていた。

苦手な数学と英語も赤点をまぬがれて
学年320人中148位となった。

まぁ、こんなもんだろう。

赤点がないだけ嬉しい。
これならお母さんに叱られずに済む。

さて問題の掲示板に貼り出されている成績表は、
睦月君は、どうなのだろうか?

上位の人だけ名前が書いてあるはずだ。

人混みを何とかかき分けて見てみると

す、凄い!!

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