サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

睦月君が学年1位だったのだ。

しかも成績が700点中700点。
つまりオール満点だった。

は、初めてみた……満点出す人。

他の人達も騒いでいた。

「おい、オール満点出す奴でマジで居るんだ!?
初めてみた……」

「藤崎睦月ってあの藤崎君よね?
キャー頭いいんだ~」

すっかり睦月君の話題でもちきりだった。

騒ぐのも無理はない。
私でも驚いている訳だし……。

すると向こうから睦月君達が現れた。
周りは、ざわざわとさらに騒ぎだした。

私は、慌てて睦月君達の所に向かった。

「皆さん……」

「あれ?咲良ちゃん先に見に来てたんだ?」

金本君がそう言ってきた。

「はい。あの……成績表を見て来ましたが、
睦月君は、1位でした」

私は、嬉しそうに話した。

「おー相変わらず
すげぇーな睦月は。良かったじゃん」

佐藤君がそう言うとコクりと頷く睦月君。

「なら、僕も見に……」

高瀬君が言いながら眼鏡を上げようしたら

「藤崎君!!」

大きな声で睦月君を呼ぶ声が聞こえてきた。

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