サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

えっ……?

声をする方向に振り返ると安藤君だった。
涙目になりながら身体を震わしていた。

「ま、また、あなたに負けるなんて……。
次こそは、負けませんから!!」

泣きながら行ってしまった。

よっぽど1位を取られた事が悔しかったのだろう。

私達は、唖然として見ていた。

「……なんだアイツ?」

「さぁ……?」

皆さんも不思議がっていると睦月君は、

「………誰?」

またもや首を横に傾げて言ってきた。

む、睦月君!?

「睦月君の代わりに新入生代表をした安藤君ですよ!
一度図書室でもお会いになってますよ!?」

慌てて説明をする。しかし

「…………?」

さらに首を傾げてきた。

えぇっ!?
まさか、本当に忘れていたしまったの??

それは、さすがに安藤君が可哀想過ぎます。

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