サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
1番厄介……。
それを聞いた時、胸がズキッと傷み出した。
「や、やっぱり厄介なのかな…?」
「厄介どころではないわよ!?
下手したら強敵よ!
美守と違い睦月君の性格を熟知しているのよ。
しかも睦月君も心を開いているとしたら
恋愛対象なんかになってみなさい。
勝ち目なんて無いわよ」
ガーン!!
さらに強い衝撃を受けた。
た、確かにそうなのだ。
茉莉華さんは、睦月君の事をよく知っていた。
しかも、あれだけの美少女。
いつ睦月君が、彼女を恋愛対象として
見てもおかしくない。
ライバルとしたら最強だと自覚する。
「ど、どうしよう!?舞香…」
「いい?早めにもっと睦月君と
親密になっちゃいなさい。
茉莉華って子が入る隙がないぐらいに。
それか、さっさと告白しちゃいなさい!」
ビジッと舞香に言われてしまう。
し、親密……!?
「親密って無理だよ~告白だって
怖くて出来ないのに」
慌てて否定した。
考えただけでも…恥ずかしい。
フられたら立ち直れないし
何より自信なんてない。