サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「照れている場合ではないでしょ!?
いい?咲良。
すでにあんたは、他の人より
一歩リードしているのだから
アタックあるのみよ!」

舞香にそう言われてしまう。

アタックあるのみ……。

そう言われても恋愛初心者の私には、
どうしたらいいか分からなかった。

恋愛は、友達を作るぐらい難しいよ……。

しかし
そんな事を言っていられなくなる。
学校に行くと意外な人物が転校してきたからだ。

「留学していましたが
今日からこちらにお世話になります。
竜ヶ崎茉莉華ですわ。
皆様。よろしいお願い致します」

なんと、茉莉華さんが私達の高校に転校してきた。

しかも同じクラスに……。

周りの男子達は、茉莉華さんの可愛さにざわついた。
私は、唖然としていた。

すると金本君が

「茉莉華!?
お前……なんでこっちに転校して来てるんだよ!?」

大声を上げて立ち上がった。

転校する事は、知らなかったようだ。

「まぁ、拓馬も同じクラスでしたの?
嫌ですわねぇ~。
そんなの決まっているではありませんか。
睦月様を追いかけて来たに決まってますわ。
そのためにお父様に留学する条件で
承諾をしてもらいましたのよ」

えぇっ!?

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