サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「まぁケチとは、何ですの!?」
ムキッーと顔を真っ赤にさせながら
怒る茉莉華さん。
私は、2人のやりとりを見ていたのだが
何だろう……。
睦月君より、金本君の方が
お似合いのような気がする。
うーん。
「ねぇねぇ、あの茉莉華って子。
確かに強烈なライバルなんだけど
なんか金本君の方がお似合いじゃない?」
舞香がこっそりと同じ事を言ってきた。
あ、やっぱり舞香もそう思うんだ?
「……うん。同意見」
「やっぱり?何というか……。
性格が似てるのかしら?
ちょっと面白い子かも」
舞香がそう言って笑った。
舞香が、そう思うのなら
そうなのかも……。
だけど何だか複雑な気持ちになった。
お昼を食べ終わると
私は、お手洗いに行きたくなったので
寄ってから戻った。
中に入ろうとしたら廊下の方で最近
美守と一緒に居て嫌味を言ってくる女の子達と
茉莉華さんが居た。
私は、隠れてそれを聞いてしまう。
「竜ヶ崎さんは、知らないと思うけど
あのよく睦月君達と一緒に居る三浦さんには、
気をつけた方がいいわよ?
あの子。友達を利用してまで
睦月君に近づく最低な女だから」
そう言っていた。