サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
金本君…。
「それも…そうだな。
藤崎…もういい。座っていろ」
先生がそう言う。
すると睦月君は、軽く頭を下げ席に着いた。
私は、思わずホッとした。
やっぱり話さないって本当だったんだ。
しかし、それだと授業や他の人と
会話したい時に困るのでは?
私が思うのは、
余計なお世話かも知れないけど
するとチラッと美守は、私の方を向き
「何だろうね?あれ。何かの冗談?
だったら、ちょっと引くんだけど…」
「………。」
私は、何も言えなかった。
引くなんて思わない。
でも言い返すような勇気はない。
意気地無しだ。
周りもコソコソと噂をしていた。
美守と同じように思ってるのかな?
だとしたら
せっかくのクラスメートなのに
その時だった。
「おい。何コソコソ話してんだ?
睦月を悪く言っているのなら
マジで許せねぇーからな」
金本君がクラスの皆に一喝する。
静まり返るクラス。
す、凄い。あっという間に黙らしてしまった。
私なんて何も言えないのに。
しかし、
「金本だったな?今授業中だぞ。
静かにするのは、お前だ!」
先生に叱られてしまった。
「あ…すみません」
アハハッと苦笑いする金本君。
そうするとドッと笑い声が起きた。