サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

ズキッ…。

違う…私そんな女ではない。

「そうそう。
Twitterとかで散々私達の悪口とか言ってさ。
馬鹿にしてるんだよね」

「気をつけないと龍ヶ崎さんも
利用されちゃうわよ?
噂では、もう龍ヶ崎さんの悪口を
睦月君に言ってるとか」

クスクスと笑いながらそう言ってきた。

違う……私は…。

「……言いたい事は、それだけですの?」

「はぁっ?」

「私は、目で見た事しか信じない主義ですの。
それに私も彼女と接してみましたが
どう見てもグズグズしていて
悪口を言うような度胸もない感じでしたわよ?
むしろ余裕で勝てそうですわ」

バッサリと言ってきた。

ガーン!!

グスグスしてて……余裕で勝てそう。
確かにそうなんだけど、言われるとショックだ。

すると茉莉華さんは、続けて

「それに睦月様に下手な嘘は信じませんわよ?
堂々と本人にも言わないで
噂や陰口を言うあなた達の方が不愉快ですわ」

「恥を知りなさい!!」

庇う訳でも信じる訳でもなく
ハッキリと言い切る茉莉華さん。

そのままクラスに入って行ってしまう。

「何よ……あの態度?ムカつく」

ブツブツと文句を言っている女の子達。

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