サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「はぁっ?昨日……?」
意味が分からないという顔をされた。
「えっと……昨日クラスの子達に
言って下さいましたよね?
私が竜ヶ崎さんの悪口を言っているとかで……」
モジモジしながら言った。
「あ、あぁ……聞いていらしたの?」
「はい。たまたま……あの……ありがとうございます。
嬉しかったです」
私は、素直にお礼を伝えた。
すると茉莉華さんは、
「か、勘違いしないで下さいませ。
あれは、あまりにも根拠のない陰口だったので
腹が立っただけですわ。
それに庇ったつもりは、ありませんわよ!!」
「誰が、あなたみたいなライバルなんかを
庇うものですか」
耳まで真っ赤にして否定される。
もしかして照れてる……?
「でも、なかなか皆信じてくれなくて
凄く……嬉しかったです」
ライバルだとしても
嬉しかったのは、真実だから
素直に気持ちを伝えたかった。
そうしたら
「聞いて……らしたのなら
少し言い過ぎましたわ」
「えっ……?」
言い過ぎた?何を……?