サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「だ、ダメですか!?」

するとため息を吐かれた。

「……呆れてものが言えませんわ。
好きになさったら?
ただし睦月様は、私のフィアンセ。
それだけは、譲りませんわよ?」

「うん。私も頑張ります!!
お互いにいいライバルになりましょうね」

やったー!!

あまりの嬉しさにそう言った。

「あなた……ライバルの意味を
ちゃんと分かってますの?」

呆れたように言われた。

「えっ……?」

分かっているつもりですが……?

そうしたら体育の先生が

「ストレッチが終わった者から練習を始めろ」

そう言われる。

今日は、バスケだ。

私と茉莉華さんは、シュート練習をしたり
ボール拾いをする。

「あの茉莉華さんと呼んでもいいですか?
それとも茉莉華ちゃん?」

クラスに女友達が出来た事が嬉しくて仕方がない。

「……どちらでもいいですわよ。そんなの」

ムスッとした表情で言う茉莉華さん。

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