サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「じゃ、じゃあ茉莉華ちゃんで
私の事も咲良って呼んで下さい。
あ、タメ口でもいいですか?」
「もうどちらでもいいですわ。
なんか、あなたと居ると拍子抜けしますわ」
ハァッ……とため息を吐かれた。
えっ?何で拍子抜け……??
きょとんとしていると
他の女子達が
「ねぇねぇ、男子達が今試合してるよ!?
それが凄いの」
「うわぁー睦月君と金本君が対決してる」
黄色い声援が飛んでいた。
えぇっ!?
睦月君と金本君が対決。
それは、見てみたいかも……。
すると茉莉華ちゃんが
「ほら、行きますわよ!!急いで」
行くように急かしてきた。
「う、うん。」
私は、慌ててボール拾いをそこそこに
男子達がやっているコートに向かった。
そうしたら
睦月君と金本君の試合が白熱していた。
どうやら今回は、敵同士らしい。
他の男子達とグループを組んでいるのだが、
ほとんど2人の試合になっていた。
金本君がボールを取っても
それを睦月君が邪魔をする。
取ろうとすると金本君は、ボールを操るように
拒んでいた。
しかし睦月君は、それすら読み取り奪い返す。