サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

初めてこんなに大きな声を出せた。
すると睦月君は、こちらに気づき見てくれた。

「あっ……えっと……頑張って!!
睦月君」

私は、もう一度大きな声を出した。

そうしたら手を少し挙げて反応をしてくれる。

睦月君……!?

この後。
応援に応えるように睦月君は、どんどん反撃して
逆転勝利した。

「キャアーやりましたわ!?逆転勝利。
さすが睦月様」

「うん。凄いよねぇ~」

私と茉莉華ちゃんは、嬉しくて手を取り合う。

だけど茉莉華ちゃんは、
すぐに気づきパッと手を離してしまった。

「い、今のは、魔が差しただけですわ。
ライバルと馴れ合う気なんてありませんわ」

プイッとそっぽを向いてしまう。

ツンデレさんだなぁ……。

「フフッ……」

「わ、笑わないで下さい!!」

耳まで真っ赤にして怒る茉莉華ちゃん。

すると金本君が茉莉華ちゃんに

「おい、茉莉華。
お前……俺も幼馴染みなんだから
こっちも応援しろよ!?」

大声で主張してきた。

金本君!?

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