サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「体育の時……一緒に居ただろ?」

「は、はい。」

びっくりした……ってきり
考えていた事を言い当てられたのかと
思ってしまった。

私は、金本君にあった事を話した。
すると

「あ~茉莉華は、態度でかいし口が悪いからな。
俺も人の事が言えないけどさ。
表現がストレートと言うか昔は、
もっと酷かったぜ?
俺や睦月を低俗とか言いやがって。
アイツ昔は、睦月の事を嫌ってたからさ」

「えぇっ!?あの茉莉華ちゃんが!?」

あんなに睦月君の事を好きなのに。
意外だわ!!

「劇でも何でも話さないから
それがいい加減とか
悪く取っちゃったみたいだな?
まぁ、茉莉華の所のくそ親父が影響していたから
仕方がないけどさ。
それで俺らを馬鹿にしていて
でもあるキッカケで睦月に惚れちゃってさ」

「あ、でもさ茉莉華自身は、
悪い奴じゃないぜ?
根は、いい奴だし。
ツンデレというか素直ではないから
誤解もされやすいけど
真っ直ぐだし、下手な言い訳もしない。
面倒みもいいから咲良ちゃんには、
付き合いやすいかもな」

一生懸命説明してくれた。

その表情は、切なそうだったけど……。

金本君は、人の事をよく見ている。
茉莉華ちゃんのことも

だから聞きたくて仕方がない。

「違ったらすみません。もしかして
金本君は、茉莉華ちゃんの事が
好きなんですか?」

私は、勇気を出して尋ねてみた。

すると歩いていた金本君の動きが
ピタッと止まった。

「な、何を言ってんだ?……咲良ちゃん」

そう言った彼の頬は赤かった。

やっぱり……そうだ!!

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