サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「か、隠しても分かりますよ?
バレバレです」
私は、負けじと言い返した。
すると困った表情していた。
耳まで真っ赤になっている。
金本君も意外とツンデレな所がある。
「別に……好きとかよく分からないし。
ただ、いつもアイツは、
睦月を追いかけているんだ!
行動力あるから……アイツ。
いつからか分からないけどその見つめている視線が
睦月ではなく俺だったらいいのにって思えてさ」
そう話す金本君の表情は、
切なそうで恋をしている表情だった。
金本君の気持ちが痛いほど分かる。
私も睦月君が見つめている先が私だったらと
想うと胸が苦しくなる。
睦月君の考えている事が分からないから
どうしても不安になる。
あんな美人な茉莉華ちゃんは、睦月君が好き。
じゃあ、睦月君は?
睦月君の好きな人は、誰なんだろう?
もし茉莉華ちゃんだったら……。
ズキッ……。
「も、もし睦月君と茉莉華ちゃんが
付き合う事になったら
金本君がどうしますか?
2人をお祝いしてあげる事が出来ますか?」
突然の質問してみた。
「……えっ?」
金本君は、驚いて私を見た。