サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
凄い質問をしているとは思っている。
でも気になった。
同じ気持ちだから
「例えばです。
もしそうなったらで考えて下さい」
慌てて言い直した。
すると金本君は、うーんと考え出す。
「まぁ、すぐには……祝福が出来ないわな」
ズキッ……。
やっぱり。
綺麗事抜きでやっぱりすぐには祝えないよね。
いくら仲が良くても恋敵になる訳だし、
大好きな人を取られたりしたら
そう簡単には戻れない。
「でも睦月との仲は、変わる事なんてないけどな。
あ、茉莉華も」
えっ?
「恋敵だと……してでもですか?」
悔しくないのだろうか?
「恋敵でも全力で戦って負けた相手なら
仕方がないだろ。
俺も睦月も分かっていて手を抜かれるのは
嫌いだしさ。
それに睦月は、どっちに転んでも変わらず
俺に接してくるだろうし。
むしろ悔しくて避けてみろ……泣くぞアイツ」
バッサリと凄い事を言ってくる金本君。
「えっ……?泣く?」
確かに睦月君なら例えフられた側だとしても
金本君に接して来そうだけど