サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「睦月は、無表情に見えて意外と涙もろいんだよ!
それだけじゃない。
避けたとしても睦月の行動が心配で
心配で……俺がストレスが溜まる。
ガキの頃から色々と会話のフォローしてたからさ」
考えながら真っ青な表情になっていた。
金本君……丸っきり
我が子の心配をする保護者みたいだ。
「まぁ、その程度で壊れるような
友情ではないってことだ。俺達は」
そう言うと金本君は、ニカッと笑った。
「はい。」
私も釣られて笑顔になった。
何だか嬉しくなる。
そして羨ましいと思えた。
金本君と睦月君の友情は、
凄く固くて強いものなのだろう。
それだけではない。
彼らの人柄が見えた。
そして改めて思った。
金本君と茉莉華ちゃんが付き合えば
いいのにと。
ライバルが減るからとかではない。
ただ2人が幸せになって欲しい。
素敵な人達だからすれ違うには、
あまりにも勿体ないよ。
何とかしてあげたい。
「あ、あの……Wデートしませんか!?」
そう思ったら自分でも
驚く事を口走ってしまった。
「……Wデート?」
ハッ!!
「あっ……えっと…私と睦月君。
そして茉莉華ちゃんと金本君で遊びに行けたら
いいかなぁ…と思いまして。
嫌ならいいのですけど
もうすぐ夏休みですし、どうかなぁって……」
モジモジしながら言ってみた。