サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

私も小さい頃から好きな場所でデートに
最適だと思い提案した。

待ち合い場所である駅まで行くと
すでに茉莉華ちゃんは来ていたのだ。

睦月君達は、まだだった。

「茉莉華ちゃんおはよう。
あれ?睦月君と金本君は、まだなの?」

「……ごきげんよう。えぇ、まだですわ」

日傘を差しながら言う茉莉華ちゃん。

白いワンピース着ており
清楚なお嬢様風のファッションだった。

さすが、美少女なだけあってよく似合っている。

それに比べて私は……。

胸元にリボンがついた服にピンクのミニスカート。

一応頑張ってお洒落をしてきたつもりなんだけど
子供っぽいだろうか?

いや、それよりも似合ってないとか
変とか思われたらどうしよう。

髪型やメイクも大丈夫かな?

何度も練習したけど
慌てて手鏡を出してチェックする。

「ねぇ、茉莉華ちゃん……私変ではないかな?」

「……ライバルの私に聞くなんて
どうかしてますわ」

バッサリと否定される。

「うっ……それは、そうなんだけど……」

茉莉華ちゃんみたいに美少女ではないから
他の人の意見が欲しくなってしまう。

モジモジしていると

「もっと自分をお持ちになったらどう?
いいと思ったから今日着てきたのでしょう?
メイクも変なら真っ先に否定させて頂くわ。
横に居てほしくありませんもの」

横に並んでいた茉莉華ちゃんが
そう言ってきた。

そ、それって……!?

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