サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
遠回しだが、
大丈夫だと言ってくれたのだろうか?
見ると少し茉莉華ちゃんの頬を赤らめていた。
「ありがとう……茉莉華ちゃん」
私は、嬉しくてお礼を言った。
「わ、私は、何もお礼を言われるようなことなど
言っておりませんわ。
勘違いなさらないで下さい」
茉莉華ちゃんは、ますます頬を赤らめていた。
ツンデレさんだけど……可愛いな。
そう思っていた。
しばらく経つと睦月君と金本君が来た。
「おはよー悪い、悪い。遅れた」
「もう遅いですわよ!?拓馬。
あ、睦月様。おはようございます」
明らかに態度を変える茉莉華ちゃん。
「おい、あからさまに態度を変えるなよ!?
それに仕方がないだろ。
行く直前で卯月が一緒に行きたいと
泣き出すんだから」
えぇっ!?卯月ちゃんが?
「あの……大丈夫なんでしょうか?」
一緒に行きたいと言っているのなら
申し訳ないことをした。
「まぁ、お土産を買っていけば問題ないだろう。
今頃は、親父さんに抱っこされて
いじけているかもしれないが
なぁ?睦月」
金本君が睦月君に言うとコクりと頷いていた。
それって……いいのだろうか?
複雑な気持ちになる。
「まぁ大丈夫、大丈夫。
さぁ、早くペンギンランドに行こうぜ。
混んでしまうから」
金本君は、ニカッと笑った。