サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
私は、心配になりながらも
電車に乗りペンギンランドに向かった。
ペンギンランドに行くと相変わらず
たくさんの人で溢れていた。
ここの売りは、建物などの種類の多さもだが
パーク内が南極のようになっている。
そして、イメージキャラクターは、ペンギン。
真夏に行くと涼しい気持ちになってくる。
「凄い人混みですわね。
私、初めて来ましたわ」
茉莉華ちゃんは、驚きながら言っていた。
えぇっ!?
「茉莉華ちゃん。
ペンギンランドに来た事が無いの!?
子供の頃も?」
「えぇ、父がそういったパークは、
低俗の遊びだと言い嫌っていましたし
それに両親は、医者で共働きで忙しかったので」
アッサリと言い放つ。
低俗の遊び……。
その言葉にも驚いてしまう。
茉莉華ちゃんは、行きたくなかったのだろうか?
すると金本君が
「……前にもそう言っていたな。お前……。
しかし相変わらずだな。
茉莉華の所の親父さんは」
呆れたように言う。
「まぁあの頃の私は、父の意見が正しいと
思っていましたし。
全然行きたいとは、思いませんでしたわ。
今日は、行きたくない場所でしたが
仕方がなく来て差し上げているだけですし」
茉莉華ちゃんは、そう言ってくる。
茉莉華ちゃん……。
その時だった。
睦月君が茉莉華ちゃんのおでこを
指でツンと押した。
「ダメだよ。せっかく皆が選んでくれた場所に
ケチをつけたら。ねぇ?」
そう言い首を傾げた。