サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
確かに……。
美男美女の2人は、絵になるぐらいお似合いだ。
ズキッとさらに胸が痛みだした。
私と睦月君が並んでもあんな風にはなれない。
睦月君には、茉莉華ちゃんみたいな
美少女が1番似合うのかもしれない。
私ではなくて
しゅんと落ち込んでいたら
金本君がコツンと頭を小突いてきた。
えっ?
金本君を見ると
「おいおい。遊びもデートもこれからだろ?
そんな顔をしてたら楽しめないぜ」
そう言いながらニカッと笑顔を見せてくれた。
「……金本君……」
「さぁ、何して乗るかな?
あ、あそこに居るのは!?
おい。睦月、茉莉華。
マスコットキャラのペン太君が居るぞ」
明るい口調で2人を呼んでいた。
睦月君も心が強いと思っていたけど
金本君も十分心が強いと思った。
あんな姿を見た後なのに
笑顔で2人に接する事が出来るのだから
私と違って……。
金本君が言っている方向を見ると
確かにマスコットキャラ。
ペン太君の着ぐるみが居た。
「一緒に写真を撮って貰おうぜ」
金本君がそう言った。