サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
私は、睦月君におぶられながら
2人のやり取りを聞いていた。
どう見てもカップルが
イチャついているようにしか見えない。
喧嘩するほど仲がいいって
この2人の事を言うのだろう。
「あの2人早くくっつくといいですね」
睦月君に言うと
「そうだね」
そう言いながらコクりと頷いてくれた。
赤い色の夕日が沈まる中
私達は、帰って行った。
色々あったけど、
高校始まって初めての夏休みは、
素敵なものになった。
睦月君とも素敵な思い出になったのだが
その夜。睦月君は、
話し過ぎて高熱を出してしまったらしい。
すみません……。
茉莉華ちゃんと金本君には、
睦月君が熱が下がり次第、説明した。
舞香達には、改めてするとしても
やっぱり2人には、
ちゃんと話しておきたかった。
とくに茉莉華ちゃんは、
睦月君の事が好きだし
「……という訳で私は、睦月君と正式に
お付き合いをさせて頂くことになりました」
喫茶店で事情を打ち明けた。