サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「茉莉華……?」
金本君が呼ぶと茉莉華ちゃんは、
ニコッと微笑んだ。
「そういえば急用を思い出しましたわ。
お父様の言い付けですので早く帰らないと
それでは、皆さま。ごきげんよう」
何も聞いてなかったかのように出て行く。
「ま、茉莉華ちゃん!?」
慌てて追いかけようとする。
やっぱり傷ついたんだ。
私が大好きな睦月君と付き合うことになったから
どうしよう……ちゃんと謝らなくちゃあ!!
その時だった。
金本君が真っ先に店から飛び出して行った。
私は、唖然とする。
すると睦月君も立ち上がり私に
「これは、茉莉華と拓馬の問題だ。
俺らは、静かに見守ろう」
そう言ってきた。
「………うん。」
そうだね。
私達がでしゃばっても仕方がないよね。
これは、2人の問題なのだから
その頃。
金本君は、茉莉華ちゃんに追い付いていた。
「おい、茉莉華。待てよ!?」
強引に茉莉華ちゃんの腕を引っ張る金本君。
しかし茉莉華ちゃんは、泣いていた。