サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「あれ~どうしたの?
何だか元気ないわね?」

不思議そうに美守が言ってきた。

ギクッ!!

「ううん。そんな事ないよ…元気だよ」

慌てて元気なように笑顔で振る舞った。

うぅ…自分でも嘘っぽいと思う。

「本当に?それなら別に…いいんだけど」

美守がそう言いかかった時

「おはよーさん」

金本君が元気よくクラスに入ってきた。
続いて睦月君も入ってくる。

あっ…睦月君。

ドキッと心臓が高鳴った。

するとパッと表情を明るくなった美守は、

「あ、睦月君、金本君おはよーう。
聞いて下さいよ~咲良が何だか元気なさそうなの」

わざわざ睦月君達に
それを言いに行ってしまった。

ちょっ!?
何で、わざわざ言いに行くの!!?

「えっ?咲良ちゃんが…」

金本君が驚いて私の方を見る。
睦月君も

み、見られてる…。

余計に心臓がバクバクと激しく高鳴りだした。

ど、どうしよう。

「体調悪いのだと思うの。
私、友達として心配で。やっぱり
保健室に連れて行った方がいいのかしら?」

美守が心配そうに言ってくる。

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