サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「もう、本当に大丈夫ですので
午後から授業に戻れます!」
慌てて否定した。
あーこれだと心配してくれたのが
ありがた迷惑に聞こえるのでは!?
もっといい言葉があったはず。
自分のコミュニケーション能力の無さに
落ち込んでしまった。
すると私の頭をポンポンと撫でてきた。
えっ……?
何故頭を撫でられたのか分からず
きょとんとする。
「あの……睦月君……?」
すると睦月君は、何も言わずに
スマホを打ち始めた。
そしてスッと私にも見せてくる。
私は、不思議に思いながら読むと
『なら無理だけはしないようにね?
それとLINEしてる?してるならID教えて』
そう書いてあった。
ら、LINE!!?
LINEって……あのLINEですか!?
もちろん。やっているけど
LINEをしてるのは、舞香しかいない。
何とも寂しい使い方をしていた。
それを睦月が知りたがっている。
どうして……?私とLINEしたいのかな。
「も、持っていますけど
LINEして…くれるのですか?」
私は、恐る恐る質問をしてみる。
するとコクりと頷いてくれた。
う、嘘……まさか
夢のような事が起きてしまった。
始めて舞香以外の人とLINEをする事が出来る。
しかも、睦月君みたいな素敵な男子と