サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

その笑顔を見ると胸がズキッと痛んだ。

私は、睦月君とLINEをやっている。
美守に内緒で…。

私達の秘密だと言われたけど
何だか罪悪感が残る。

美守を裏切ってるようで…胸が痛い。

すると睦月君と金本君がクラスに入ってきた。
女子が騒ぎだす。

「おはよー」

金本君は、朝から元気に周りに挨拶していた。
睦月君は、黙ったまま自分の席に向かって歩く。

あ、挨拶がしたいな…。

そう思っていたら睦月君と目が合った。

ドキッと胸が高鳴る。
しかし何も無かったかのようにスルーされてしまう。

あれ…?

もしかして無視された?何で?
昨日は、あんなにLINEで話してくれたのに
ショックを受けた。

そうしたら美守が

「ねぇねぇ、睦月君もLINEとかやるのかな?
やるならLINEしないか聞いてみない?」

私にそう言ってきた。

えっ!?

「わ、私は……いいや」

驚いて思わず断ってしまった。
聞かなくても…すでに知っているし 

「えーいいじゃん。
私1人で聞くとガツガツしてるみたいで嫌だし。
聞くだけ聞いたら?
あまりLINEやメールが好きではないとか理由作って
参加しなかったらいいんだし。ねぇ咲良」

美守は、強引にそう言ってきた。

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