サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「大丈夫。痛さよりショックで
今まで泣いちゃった。
でも、このままだといけないしね。
咲良も心配してくれてるのに」
そう言いながら美守は、ニコッと微笑んだ。
美守……。
すると美守は、睦月君達の所に行く。
「あの……さっきは、ありがとう。
とても嬉しかったわ」
そう言って恥ずかしそうにお礼を言った。
睦月君は、コクリと頷くだけだったけど
そうしたら、それを見ていた女子が
「ねぇ、あの子。
画ビョウぐらいでちょっと大げさじゃない?」
「シッ。やめなよ、私達だと勘違いされるから」
コソコソと話をし始める。
……聞こえている。
あの子達なのだろうか?
画ビョウを美守の上履きに入れたの。
すると金本君がその子達に向かって
「おい、お前らか?
この子の上履きに画ビョウ入れたの」
堂々と問いただした。
「はぁっ?違うわよ!!
ただ画ビョウぐらいで
そこまで騒ぐとか大げさに思えて
それで言っただけ。ねぇ?」
「そうよ。私達が来たのは、
画ビョウ踏んでいた時だし。疑うなんて酷い」
負けじと返してきた。
「……本当か?」
「本当よ!」
金本君の言葉にさらに反論する女子生徒。