サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

た、確かに。
もし美守に嫌がらせをした犯人と同一人物なら
またやる可能性が高いかも

嫉妬……。

私と美守が睦月君に近づいているから
何だか不安になってくる。

「でもさ~どうやって見つけるんだよ?」

篠田君が不思議そうに言う。

確かに犯人を見つける手段かない。

どうしたら……?

ガチャッとドアが開いた。

「あ、居た~皆さん酷いではないですか?
咲良を心配して捜してるのなら
私にも声をかけて下さいよ~」

美守が入ってきた。

「美守!?」

「咲良。大丈夫?
泣いて飛び出した時は、本当に心配したのよ~」

そう言い私に抱きついてきた。

美守……。

胸がギュッと締め付けられそうになる。

「ごめんね……美守。
心配してくれてありがとう」

すると佐藤君がボソッと

「……心配ねぇ……」と呟いていた。

私は、それを聞き取れなかったけど、一瞬
空気が重くなったように感じた。

気のせい……だろうか?

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