サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

そうしたら弁当を食べ終わった睦月君が
立ち上がり行こうとする。

「睦月?何処行く気だよ?」

金本君が呼び止める。

「……トイレ」

それだけ言うとさっさと行ってしまった。

「あ、待てよ。俺も一緒に行く」

金本君まで一緒に行ってしまった。

「連れションかよ……アイツら」

呆れたようにツッコむ篠田君。

「アハハッ…仲いいからな。アイツら
それよりさー俺らも飯食っちゃおうぜ?
昼休みが終わっちゃう」

そう言い佐藤君は、笑いながら
弁当を取り出した。

睦月君……。

結局、あの後
睦月君と金本君は、戻って来なかった。

お昼休みが終わりクラスに戻ることに
あの事がありクラスの中に入るのが怖かった。

入学式のような緊張感がある。

「大丈夫だよ~私も一緒だから」

美守に後押しをされ中に入ってみる。
するとざわついた。

皆が私を見る。

やだ……怖い。
どうしようもない恐怖が私を襲った。

そうしたら
数人の男子が私の所に来るではないか。

えぇっ……!?

ビクッと肩を震わせた。
すると深々と頭を下げてきた。

「ご、ごめん。三浦さん。
あんな酷い事を言って……」

「……えっ?」

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