笑って泣いて夢を見た
『空って[人]に触れんの?』
疑問に思った事をさらっと空に聞いた
「触れるって…こういう風に?」
ふわっと俺のそばに寄り
手首を掴んだ
掴まれた感覚はあるのに[人]の暖かさは感じない
とても不思議な感じ
「陸は?私に触れられる?」
『あ……うん。』
ゆっくりと空の手を掴もうとする
……触れることはできたけど体温を感じない空の手は
まるで物に触れているみたいだった
「す……すごいすごい!!」
『え?』
空は喜びながら掴んでいる俺手首を両手で上下に振り上げる