笑って泣いて夢を見た


「………。」


『空?』


空は無言のまま手の力を強くする



「……やっぱり陸といたら記憶、思い出せそうな気がする。」

『そ…そんなの分かんねーじゃん。一緒にいても「それでも、私は陸といる。」


言おうとした言葉の上に空が言葉を落とす


絶対俺じゃないといけないのか?
もし俺といても何も思い出せなかったら??


正直なんの力もない俺に期待をしてほしくなかった



「陸がいいならの話しだけどね。」
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