笑って泣いて夢を見た


空はすっごく嫌そうな顔をして俺を見ている


『佐々片、ほんとごめん!また今度にして?』


「先輩その言葉何回言うんですか?聞き飽きました。
今まで先輩がわがまま言ってた分を今日から返してもらいますから!」


いやいや、全然わがままなんかじゃねーし!


空がいてた方を見るとさっきまでいたのにいつの間にかいなくなっていた



空?



辺りを見回しても空がいる気配がない


「さ、帰りましょう。」


しょうがなく佐々片と歩き出した


家に着くまで佐々片と話していたのに空のことが気になって仕方がなかった


「先輩!聞いてますか?」


『……あ、ごめん。全く聞いてなかった。』


「もぅ!!」
< 29 / 33 >

この作品をシェア

pagetop