笑って泣いて夢を見た


『あ、俺こっちだから。』


やっと別れることができる

すぐそこの自分ちのマンションの部屋を見ると電気がついていた



ぱっと掴まれていた腕を離して一言で別れを言った


「うちまで送ってくれてもいいじゃないですかー!
先輩のケチーー!!」


佐々片の大声が道に響き渡ったけれどおかまいなし



怒ってるかな……。



そぉっと音を鳴らさずにドアを開けて部屋に入った


電気とテレビが付けっぱなしで空はいなかった


どこにいったんだろ。


考えながら窓を開けると……
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