先生と私の歩んだ日々。
「お待たせ」
戻ってきた先生の手には水温計が。
「手。」
言われるがままに手を差し出す。
先生はあたしに水温計を握らせる。
「やっぱりすごく低い」なんて
いかにも理科の先生みたいなこと言ってた。
その後脈計られたり、腕相撲させられたり。でもそのおかげで手が少し温まった気がする。
「これあげるよ」って差し出されたのは
先生がさっき温めていたカイロ。
すごく嬉しかった。
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