先生と私の歩んだ日々。
クラスに帰って、明日の時間割りとか
生活ノートに書いて下校。

靴箱で靴を履き替えてたら亜矢が心配して「大丈夫?」って声をかけてくれた。
ずっとこらえてた涙がポロポロ溢れてきた。
「ここじゃ何だから」って亜矢が
校門を出てすぐの駐車場まで連れてきてくれた。靴箱から駐車場までずっと、
背中をさすってくれた。

「どうして3組じゃないの?
なんで?誰が決めたの?」
あたしは思ったこと全部絞り出すように吐き出した。
自分勝手なあたしのわがまま。
それを全部亜矢は聞いてくれた。
「うん、うん、」ってただ相槌をうってくれた。
校舎を出たのは12時半だったのに空はもうすでにオレンジに染まってた。

「ずっと、そらが辛い時は支えるから。泣きたくなったら言って?」
亜矢が言ってくれた。
「ありがとう。」
あたしはこの1言しか言えなかった。

でも泣いたことで、思ったこと全部吐き出せたことで少しスッキリした。
今のクラスに慣れるまで、
新しい環境に慣れるまで、
泣きたくなったり辛くなったりすると思う。
だけどこれはもう変えられない現実。
受け止めていくしかないんだ。
こんな事で終わるような恋じゃない。
< 64 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop