先生と私の歩んだ日々。
話してしまえば岡田に迷惑が
かかるかもしれない。それだけは絶対に
避けなくちゃいけない。

「田中先生のこと、尊敬してました。
生徒想いで、いつも明るくて。
どんなに辛い状況でも一生懸命で。
でも今の田中先生は違う。
俺が誰のことを見ようと、愛そうと俺の勝手です。
それに田中先生のことは見れないです。
まだ仕事あるんで。失礼します。」

今度は腕を掴まれなかった。
少し言い過ぎかもしれないけど、
なぜかムキになってしまった。

足早に職員室に戻り、荷物を持って家に帰る。
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