海恋
そう謝りながら、赤面。
大声出しちゃって、恥ずかしい……。
「なっ、なななななんで、り、陸くん、が、こ、この高校に、いるの?」
驚き過ぎて、めっちゃ噛んだ!
「あはは、噛み過ぎだって」
大きな声で、肩を震わせて笑う陸くん。
そして、笑うのをやめて、真顔になり、あたしの目をまっすぐに見た。
思わず、ドキッとした。
「少し長くなるけど、良い?」
「えっ? う、うん」
あたし今、完全に動揺してた。
陸くんは、それから何か少し考え込んでいたけど、暫くして話し始めた。