海恋
それとも、元々自殺するつもりだった身だから(今更?)、消え行く将来の事なんて、全く考えてなかったのかな。
「あいっ、咲良、着いたが!
早速クラス分け見に行くさっ」
「えっ?あっ...」
リコに腕を引かれ、やって来たのは、クラス表が貼り出された掲示板。
今年も、特進クラス含む、3クラス。
今年も、リコと同じクラスだと良いな。
勿論、陸くんとも。
「あっ。
陸くんの名前あった!」
あたしが指差す先には、【田中 陸】の名前が。
その名前は、3-Aにある。
「あ、あたしの名前もある!」
【貝橋 咲良】 その名前は、陸くんと同じ【3-A】の枠の中。
やった、今年も陸くんと同じクラスだ!