海恋
「な、七海……」
涙が、止まらなかった。
一度は突き放されているのに、七海は、あたしを好きな気持ちは、永遠に変わる事はないって、そう言ってくれた。
今は、ちゃんと微笑みながら、あたしの顔を見つめ、ウンウンと頷いている。
「七海、改めて...
あたしは、七海の事、好きです。
世界で、一番に、愛してます。
だから…… あたしと付き合って……貰えますか…?」
涙声で声がガラガラで小さい声で、聞き取り難かったかもしれない。
けど、差し出した手に、彼は優しく手を添えてくれて。
「…喜んで」
そう言って、笑みを溢してくれた。
「くっ……… 七海……
…ズズッ」
「ふふっ、咲良汚いさぁ...」