海恋
海ぬ向こうに行けば、ユキさんに会う事が出来る。
翌日俺は、真っ先に家を飛び出した。
ユキさんに会いに行く為に。
息を切らした俺の先には、来門島の綺麗な海が広がっていた。
朝陽が昇るアヌ水平線ぬ向こうに、ティン国があって、そこにはユキさんがいる。
待っててさ、ユキさん...
俺はサンダルを脱ぐと、波が満ち引きする海に足を踏み入れた。
朝やさからか、波が冷たい。
段々と波が下半身を全て包み込み、胸上までやって来て。
ついに、ちらに達した位ぬ時、波が俺を襲い、鼻にいっぺーぬ海水が入り、俺ぬ意識が途切れた。
俺、ティン国に、行けるかな。
ユキさんぬ場所へ、行ける……?