海恋
その場所は、あたしにとっても七海にとっても、新たなスタートの場所となった。
七海とその後は暫く話し、その日は解散となった。
那覇に戻り寮に戻ると、リコが笑顔で迎えてくれる。
七海と付き合う事になったと報告すると、リコはまるで自分の事みたいに、とても喜んでくれた。
すると、LINEの通知があり、七海からだった。
【あちゃー、どっか行かんかね】
LINEの内容を見て、驚き過ぎて、思わずスマホを落としてしまった。
だってこれって……
「リコ…」
「何か?」
「七海から…デートに誘われた……」
「えっ、七海くんから!?
でーじあらいさ、咲良!」