海恋


暫くしたら、お坊さんが入って来て、お経を唱え、お坊さんが退場すると、お通夜は終わった。



あたしは、今夜はお婆ちゃんの家に泊まる事になっている。



あたしと七海の部屋は、お婆ちゃんがそのまま残しといてくれたらしい。



あたしは、自分の部屋じゃなくて、七海の部屋で寝る事にした。



久々に入った七海の部屋は、何も変わっていなかった。



七海がいつも使っていたベッドに、あたしは潜り込んだ。



明日はついに、七海の葬儀告別式。



七海が燃やされちゃう。



骨だけになっちゃう。



嫌だ…



七海が消えちゃうなんて、嫌だよ…!



神様は、残酷だ。



どうして、七海が死ななきゃいけないの…?

















< 341 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop