海恋


七海が死ぬ位なら、あたしが七海の代わりに死にたいよ…。




翌朝起きたら、枕と掛け布団がぐっしょり濡れていた。



あたし、知らない間に泣いてたんだ…。



七海は、どうしてあたしを残して、逝っちゃったんだろう。



あたしを、置いてきぼりにしないで…。



あたし、七海と一緒に最期を迎えたかったな…。




七海の葬儀告別式はあっという間に終わり、霊柩車に乗せられた七海の棺は、真っ直ぐ火葬場に向かっている。



あたしとお婆ちゃんは、霊柩車で七海と共に火葬場に向かっている。



葬儀告別式が始まる前、あたしは七海に話し掛けていた。



当然、七海が答えてくれる事はなかったけど…。

















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